武芸流派大辞典 綿谷雪・山田忠史
買取上限価格 3,000円
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著者 | 綿谷雪・山田忠史 |
出版社 | 東京コピイ |
出版年月 | 平成15年 |
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この商品について
最近見なくなったと思い、日本の古本屋を探したところ、在庫はありませんでした。流通部数も減少しているようです。増補改訂版でなくとも買取は可能です。
昭和二十八年、文部省保健体育審議会で柔道・剣道が 体育教材とみとめられてから、柔道・剣道は、堰を切った水のように、学校・一般人のあいだにひろまり、ようやく戦前の全盛期をしのぐ勢いを見せています。
現在では、原則として武芸は、全国高校の正課目とし てあらゆる学生に課せられ、いわば,人造り、の一翼をになう重要な因子の一つとして、とくべつな意味をもつようになりました。
もちろん、現在の柔・剣道は主として競技としておこ なわれ、いわゆる「道」といった精神面のきびしさは余 りありません。これも時節柄といえばそれまでですが、それにしても、その底流には、やはり日本伝統の古武道 がにその精神をもとめようとする風潮が、漸次に高まりつあつある趨勢は、見のがせないように思います。
今は、腰に刀をさして歩いた時代とちがうのだから、 「術」と「道」との裁断は、武術が学校の教育課目にとりあげられる以上は、軽卒な取りあつかいを許されるは ずはありますまい。私たちの『武芸流派大事典』が、率 直にその問いに答えてくれるとは、云う自信はありませ んが、それにしても、その手がかりだけは、きっと、こ の中にあるだろうと思うのです。
本書は、私たちが前に編集した『武芸流派辞典』(昭和三十八年・人物往来社刊行)をもとに、その倍近い流名を追補し、判型をあらため、全面的に組みなおしたも のです。が、もとより、まだその全体を尽してはおりま すまい。流名の唱え、人名のよみ方にも、相当うろんな ものがあり、その配列によろしきを得ない点も若干ある でしょうし、流名を掲出しながら内容解説に筆のとどか なかったものも、ずいぶんあり、それらの不備・誤脱に 関しては、読者諸氏からの惜しみなき御叱正を心から待 ちのぞんでいます。
今次の追補版編集に際し、じつに多数の方々から好意 ある御教示にあずかりました。特に島田貞一・光田福一、青柳武明、秋元大輔、神長成佳、森田栄、吉井一雄、竹 內信義、武藤正雄、島津兼治の諸氏の御垂示に対し厚く 御礼申上げます。