原色日本甲虫図鑑・4冊 森本桂
買取上限価格 20,000円
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著者 | 森本桂 |
出版社 | 保育社 |
出版年月 | |
ISBNコード |
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この商品について
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昆虫は人間にとって恐らく最初の貴重な自然とのお付き合いの仲介者の 一つであろう。人は誰でも子供の頃に何らかの形で昆虫との暮らしを通し て,知らず知らずに自然の偉大さを体験して円満な大人へと成長して行く のではないだろうか.
特に昆虫に興味を持たなかった人でも、早春の野辺に舞うチョウの姿, 盛夏の水辺に光るホタル, 深まる秋にふと見たアカトンボに何ともいえぬ 心の安らぎを覚えた方も多いだろう. 少年時代の熱心さをそのままに、そ の後も昆虫の観察を続けている人も多いと思うが,一方いつのまにか、や めて他の趣味に移った人もあったことと思う。その原因の一つに, 少し深 く研究しはじめると, 取扱っているものの正しい種名が, 専門家以外には なかなか分らず,だんだん興味を失わされるということも起こりやすい。 日本の昆虫の中で,チョウの愛好者が非常に多いのは,日本産の全種類が 約250種にすぎず, 種名はもちろんそれらの分布も生活史もすべて解明され ているし、よい図鑑や各種出版物がつぎつぎに現れ, その知識が普及して いることに大きく起因しているものと思う。 チョウについで愛好者が多い といわれる甲虫ではあるが, チョウに比べて種類が圧倒的に多く、その生 態ははるかに複雑多岐にわたり,それに適応して形態的にも分化が著しく 興味はつきないが, 残念ながら一部の科を除いて, 自分が観察 採集した ものの正しい種名はおろか、 属やグループの名もなかなか分らないことも あって,チョウほどの盛り上がりが望めなかったのが実情ではないかと思 われる。