バレーボール・1969年1月号 メキシコオリンピック記念特大号
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出版年月 | 1969年 |
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この商品について
銀メダルへの道と今後の方策松平康隆
やるだけのことはやった 池田尚弘
日本得意の速攻が不発 山田重雄
男子選手感想文 メキシコ大会に参加して
女子選手感想文 メキシコ大会に参加して
男子参加10チーム評
女子参加7チーム評
見直したぜ男子バレー 石原裕次郎
女子第1戦 日本貫禄示す
女子第2戦 日本順調に2勝目
女子第3戦 ペルー健闘
女子第4戦 チェコをストレートで
女子第5戦 ポーランドも一方的
女子第6戦 韓国も3対0 6連勝
女子第7戦 ソ連強し
女子表彰式 君が代聞けず
閉会式さよならメキシコ
バレー帰国銀メダルを胸に
歓迎会ご苦労さん
開会式史上最大友情の火燃える
男子第1戦 強敵ポーランドを圧倒
男子第2戦 東ドイツもストレート
男子第3戦 老獪さに無念の逆転
男子第4戦 地人メキシコを一蹴
男子第5戦 一方的に4勝目
男子第6戦 お家芸冴えず
男子第7戦 アメリカも3対0
男子第8戦 銀メダルへ前進
男子第9戦 ついに銀メダルを獲得
男子表彰式 日本価値ある銀メダル
選手村スナップ
見直したぜ男子バレー 石原裕次郎
だいたい、バレーボールなんて男のするも んじゃない。狭いコートで、軽いボールを6 人がかりで追うんだぜ。女の子のスポーツだ よー。昨年だったか、テレビで男子バレー をちょっと見て、そう思っていたボクはュナ マの迫力を見てシャッポをぬいだ。トップ チームの国際試合は、まるでちがう。 つぶよりの大男たち。力まかせに、たたっ 切るような強打をスカイ・ダイバーのように空中に浮きながら、きわどいところで返す。 「これは女にゃできない」とつぶやいたもんだ。
– 日本チェコ戦は、日本が勝てば金メダル を半分いただいたようなものだ。強豪のポー ランドと東ドイツにストレート勝ちした日本 だが、チェコには、これまでプラハの世界選 手権(一九六六年)、東京オリンピックと2連 敗。いわば三度目の正直である。会場で 偶然に会った大松博文さんまでが「日本男子 は優勝する可能性が強い」というだけに、ものすごい熱戦になった。
これに追いつ追われつの息づまるようなス リルが加わった。 最終セット、ボクは興奮した。
チェコが10―7とリードすると日本は横田、南の強打で追いつき10-0。続いてまた11 1と日本の追撃。だが日本の速攻も、チェコ のネットぎわのブロックで防がれて1-3。
日本の選手は、いろいろな事情で、世代を 飛び越えて若くなり、しかも、監督も選手も こうした大きな舞台には初めての登場で、キ ャリア不足の不安がないでもなかったが、若 さを生かして何とかしてくれることに望みを かけていたのだ。
とにかく破れたのだ。弁解無用。卒直に敗 戦を認めよう。こうしたとき、よく、『誰の 責任だ』とか、何とかかんとかいろいろな雑 音が飛び出すものだが、私はそうした考えに 立ってこの敗戦を扱ってもらいたくない。
もち論、反省はいろいろあらゆる角度から なすべきであるが、それはあくまでも前向き のものであって、これを前進への足がかりに 生かさなければならないと思う。
敗れたとはいえ、監督、選手はよくやって くれた。ともかく世界の女子バレーボール界に日ソが両横綱的存在であることを遺憾なく 発揮してくれたのである。
監督、選手諸君等は初参加で『銀メダル』の 栄与を得たのだ。堂々と誇りにしてよいもの であり、決して自らを卑下することはない。
男女監督、選手の皆さん、ほんとうにごく ろうさんでした。また、支持激励を賜わった 方々、ありがとうございました。この上とも、 一層のご支援をバレーボール界に賜わらんこ とをお願いします。