江戸幕府日記・姫路酒井家本・12冊
買取上限価格 50,000円
定価 | |
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著者 | 藤井譲治 |
出版社 | ゆまに書房 |
出版年月 | 2003年 |
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この商品について
本日記は、明暦の大火以前は焼失したとされる「柳営日次 「記」を補う写本中最高の善本で、江戸幕府初期・確立期の – 研究上極めて重要且つ不可欠な第一級近世史史料である。
日々の行事を詳細に記録
将軍の動向を中心に、江戸城での年頭・八朔などの諸儀 礼、寛永寺・増上寺への参詣、日光社参、老中をはじめ とする幕府諸役人の任免、発布された法令、大名の参勤 または領地の暇、改易の転封、公家衆の江戸下向、大 名・旗本の婚姻の許可などあらゆる幕府に関する事を将 軍右筆の手で詳細に記録する。
質・量ともに充実した日記
底本「姫路酒井家本」は、現在姫路市立城郭研究室所蔵。 「御文庫」保管本を写本したものと思われ、寛永八年か ら寛文十三年まで七九巻。質・量ともに充実している。 本書はその内、寛永八年より明暦四年まで、計二十八年 間を影印復刻。
江戸幕府の正史「徳川実紀」の典拠
本日記の原本は、江戸幕府の正史「徳川実紀」に典拠と して用いられ、同書に漏れた記述を多く含んでいる。江戸初期の「江戸幕府日記」は原本・写本とも殆ど残存し ないが、酒井家本は原本の形を伝える質量ともに最も良 質な写本である。従来初期幕政研究は「徳川実紀」の記 述に多く依拠しており、本日記は江戸時代研究の空白を 埋める極めて重要な史料である。
初めての刊行・鮮明な印刷
全冊、新たに間紙を入れて撮影し直すなど、出来うる限り鮮明な状態の出版を心がけ た。また、各頁には該当する日記の年月を柱に記すなど閲覧の便を図った。本史料の 刊行は初めてのことである。