棚守房顕覚書付解説
買取上限価格 2,000円
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著者 | 福田直記 |
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この商品について
房顕覚書は、厳島の歴史を語り、厳島神社を調べ、戦国時代の豪族大内氏・毛利氏等を 研究するには欠くことのできない貴重な資料の一つである。このことは、古来諸先輩の認 められたところであり、且つ活用されたところである。また、当時の世相を知るためにも 重要な資料であることは言を俟たない – 房顕覚書の原本は野坂家に秘蔵されている。また、これを書写したいわゆる修補本(明 治十七年厳島神社の祠官村田良穂氏による)も野坂家の所蔵に属している。ほかに、大学 史料編纂掛所蔵本がある。この本を続々群書類聚史伝部に収められている。
このたび宮島町教育委員会において単行本として出版されることになった。まことにあ りがたいことである。これを機会に、表記を普通の表記法によることとして読みやすくし、 理解の資とするために村田氏の修補本にある注解を記入し、若干の解説を加え、参考とな ると思われる他書の文を挿入し、巻末に年表を付し、房顕を知るための資料を集め、覚書 について解説をし、時代差はあるが厳島道芝記(元禄十五年刊)の社家・供僧・内侍・諸 役人・神人の表を掲載した。
ここに出版されるものは、誤謬もあり、寸足らずのものも多いことであろうが、将来の 完成を期して、諸先輩のご教示を待つためと、研究者のために何らかの参考となり、手が かりともなればと念願し期待するものである。
起稿にあたって、いろいろご教示を賜わり、村田氏の書写本を貸与くださった厳島神社 宮司野坂元定氏に、ここに深甚の敬意を表するとともに、深く感謝するものである。