髭舞台・不二川敦・頭山満題字・四宮憲章序文　美術書買取

髭舞台・不二川敦・頭山満題字・四宮憲章など美術書を送付いただきました。需要は少ないかもしれませんが、たぶん二度と手に入らないと思いますので、紹介させていただきます。髭の写真集かつ論文集といっとたころでしょうか。2枚目の画像は頭山満の題字で、氏の写真ももちろん収録されています。昭和13年ですので時代を感じさせてくれる一品です。ISBNコードのないこうした古い本ももちろん歓迎です。

自序
髭風凛然威武八紘に震ふもひげなれば、聖人は自然を貴び髭を○ると易の言もひげなり。「ひげ」に話しを乘せると古来よりの言葉あれば、ひげに時代を乗せせて伝ふるものに「ひげ文化」あり。

あしたにして大将軍の威厳となり、三軍を叱咤するひげとなれば、タベには愛情こまやかに囁かしむる魅力のひげとなるなり。 人心の妙正に「ひげ」に生じ、「ひげ」に終るを見る。

今や非常時の秋を迎へ、国民精神作興を叫ばれる時に當り、剛健なるひげを以て、日本精神の発揚に務めんとす。

そは、戦争とひげの不可分の原則を、古来歴史に徴すればなり。 「ひげは人類存する限り不滅なり」の言葉と共に「ひげ」の前途益々洋々たり。 今未完「髭舞台」を公けにせんとす。 「舞台」は名の如く「登場人物」如何? 只諸賢の興味に俟つのみ。 大方髭雄の御指導と御叱正を得て、然して一短を修し一缺を補い、以て、檜舞台たらしめんとす。千古未踏の地を行く本書 いさいかたりとも「ひげ文化」に盡す処あらば幸いなり。 昭 和 戊寅 仲春一
不二 川敦