日韓外交資料集成等歴史書買取 埼玉県ふじみ野市よりお問い合わせ

埼玉県ふじみ野市にて 百年前の韓国・近代韓国・1871-1910・Korea 100 Years of Ago in Photographs等歴史書買取。今回は歴史書といっても韓国・朝鮮のものがメインになります。

まず最初は日韓外交資料集成、本来は10冊なのですが、そのうちの5冊セットです。いわゆる端本ですね。

明治時代から敗戦にいたる日本外交史の研究は、残念ながら、必ずしも進んだものとは言い難いも のである。その大きな理由の一つは、資料集成の不備にあったと思われる。アメリカをはじめ西歐諸國では、早くから外交文書の公開主義が採られ、根本史料に操る各國外交の學問的研究を容易にした。ところが我が國では、ながく外交文書の非公開の原則が厳格に守られて外交文書を随所に引用した陸奥宗光の『縫縫錄』でさえ、昭和四年まで民間で刊行することを許されなかった。また、伊藤博文關係の『秘書類纂』の刊行が認められはしたが、幾多の重要な外交資料の削除を命ぜられ、若干の箇所は伏字にしなければならぬ程であった。かように、日本外交史の研究には、資料の不備 が避けられなかったのである。

第一次大戦後に民間では、外交文書の公開が盛んに要望され、筆者もその提唱者の一人であった。 だが、やっと昭和十一年に至って、外務省でも、大政奉還以降の外交文書集を編纂刊行するようになった。が、事処、戰爭となったため、敗戦の時までに、第九巻 (明治九年) 目の『日本外交文書』が出版されたにすぎなかった。戦後ひきつづき出版がなされているが、戰爭と外務省麗合の再度の 火災で焼失した重要記録も少くはなかった。不幸中の幸として、記録の倉庫のみは無事なるを得た本書に採録された資料は、『日本外交文書』、『秘書類纂』と重複するものも少くないが、多くの あらたな文書め含まれている。今後の日韓外交史の研究に寄與するとと少くないと思われるので、 ひろく本書を江湖に推薦するものである。

由来朝鮮半島は「極東におけるナボトの葡萄園」とよばれ、東亜諸民族がそこをめぐって争奪戦 を演じた舞臺であった。わが國の安危も常に牛島內の情勢にかかっていたので、牛島とわが國 文字通り「屠齒輔車」の関係にあった。日清戦争の中核が「朝鮮問題」であり、また日露戦争の核

心もまた「朝鮮問題」であったととを考えるならば、日本の外交史上日韓外交史がいかに重 るかは言うまでもないのである。その典據的な究明が日本外交史の研究に貢献するところ多大であ ることもまたいうをまたないのである。

故田保橋潔教授の『近代日鮮関係の研究』(昭和十五年)は戰前における日韓外交史研究上の偉大なる業績であり、現在においても、參照さるべき重要な文献たるを失わない。との書の價値も、日本、清国、韓国の政府記録を努めて利用し、第三国の政府記録をもよく参照した研究態度に負う ている。著者はその序文で、つぎのように述懐している。

本書に引用した日韓兩國政府記録文書の大牛は未公開にして、一般學徒によって利用せられ難いばかりでなく、旧韓国政府記録は殆んど未整理に近く、必要な史料を検出するのは、固より容易ではない。

同書の取扱った日清戦争までの時期にかぎってみても、今日の研究者でさえなお故人と同様の資料上の困難を経験している現状である。本書の如き資料集の刊行によって、日韓外交史の研究が促 進され、ひいては、日本外交史の正確なる把握に寄與すること多大なることを、わたくしは期待するものである。

2点目は朝鮮・韓国関係の本に混じっていた1冊です。百年前の韓国・近代韓国・1871-1910・Korea 100 Years of Ago in Photographs

韓国語表記の本なので日本で需要があるかどうかはわかりませんが、かなり珍しい本なので紹介いたします。売れてしまったら二度と手に入らない気がします。序文は英語と韓国語表記で本文は韓国語ですが、基本的に写真集ですので韓国語が読めなくても参考になるかもしれません。

こちらは大韓民国臨時政府史　趙擎韓編著・大韓民国臨時政府記念事業会で韓国語表記ですので韓国にて出版されたものになります。巻頭130P程度は写真で以降は韓国語での説明になります。