埼玉県戸田市にて新日蓮宗全書等仏教書宅配買取
点数的には2点なのですが、全集ですのでこれだけでもミカン箱サイズの段ボールで3箱程度になります。新日蓮宗全書・録内啓蒙・御書鈔・御書註・日蓮聖人伝記集・本化別頭仏祖統紀
梅本正雄僧正は、昭和三十九年このかた仏祖への報恩と自他共に成仏道のためにと、入手困難な仏書の普及を発願 されて、『本満寺録外御書』、『開目抄』、『報恩抄』、日蓮聖人お書き入れの『注法華経』、心性日遠上人集註・科文の『文段法華経』、久成日相上人加点の『音仮名付き法華経』、日遠・日相上人の音義音訓書、その他を収録した『法華
音義類聚』など、これまでに十二冊の書を出版せられた。営利を度外視したこの事業は、僧正が衣食を節し自費を投入してなされたもので、これに対する強い願業の念をもたれた僧正なればこそよく成し遂げられたところであった。
梅本僧正は、いままでの浄業をさらにすすめて新日蓮宗全書の刊行を発願せられ、これをもって祖滅七百年の報恩業に擬することを決意せられ、その第一にとりあげられたのが本書である。日蓮宗全書は、明治末年から大正の初期 にかけて刊行されたが、六十年前後の年月の経過につれて、いまでは全く入手することのできない稀書となってしまっている。 その中には ただ通読すればよいというだけでなく、 常備して辞書のように常時引見を必要とする書がある。本化別頭仏祖統記はそのひとつである。
新全書はさほど緊要でないとおもわれる書は除き、新らしく加えるべき書を選んでこれを加えて刊行する計画であるという。これが学道に被益するところ甚大なことはいうまでもない。宗学に門外漢の私がこの書の刊行に文をよせるのはふさわしからぬことではあるが、道交の因縁と浄業の恩恵に浴するものの一人として、引つづいての学恩に深く感謝をささげたい。
昭和四十八年八月二十八日
兜木正亨
こちらは大崎学報です。1904年に創刊された日蓮宗大学林同窓会誌で100年を超える歴史を持つものです。