建築書買取 宅配買取事例 日本の建築・明治・大正・昭和など
村野藤吾・渡辺義雄氏がコメントを寄せています。
写真でみる建築のエッセンス 渡辺義雄写真家 興味深く魅力的な企画の全10巻である。旧来、官公庁・学校はもとより、工場その他の施設にしても、主建築は 高い塀をめぐらした門構えの奥のものが多く、一般人は近づき難く、写真撮影も極めて少数の人以外は不可能であった。
「今回、明治・大正・昭和の各時代の潮流の中で活躍された建築家の周辺とその足跡を知り、その作用の真髄を 写真によって見ることのできるこの全集の刊行されることは、建築に興味あるもの、近代美術に関心あるものにとっては、 まことにしあわせなことである。その真髄を写真にするのが増田彰久氏とは、正に最適任者に恵まれたものである。
血肉を持った通史を期待土方定一美術評論家 現代日本の建築は、想像力にめぐまれた、すぐれた建築家をもっている。と同時に、その反面、われわれの 「生活空間としての都市空間は秩序のない、または画一的な姿を示している。この全集は、幕末・明治初期にはじまり、 盛和戦前の国際建築様式にいたる建築の姿を豊富なカラー・グラビアによって示している。従って、単に通史としてでなく、 展望尺質、批判を与え、明日への新しい予感を与えるにちがいない。 そういう意味で、時期を得た待望の全集といえよう