日本のシダ植物図鑑出張買取事例。
本書の特色
日本最初のシダ分布図集 国土地理院発行の5万分の1の地図をもとに現時点でのもっと も正確かつ精度の高い分布図であり,数多くの新しい北限や南 限地の記録を含めて, 従来の図鑑や参考書に数多くの新しい産 地を加えた
解説書や図鑑として役立つ 分布図とともに解説,生態写真, 線画,証拠標本,胞子写真を 加えたもので,きわめて利用範囲が広い例えば身近に自分の 住んでいる町や村,あるいは隣接する地域にどんなシダ植物がはえているか,またどんな姿をしているものか,あるいは日本でどのような分布状態になっているのかが一目でわかる.また初めて生態写真や線画として紹介された種類も数多く含まれて興味深い。
実際に集められた標本に基づいている 正確を記すために分布図に使用した標本は,採集場所,採集者, 採集年が引用してある.この標本は国立科学博物館に寄贈,保 管されるものである。後日,種類の同定に疑問が生じた場合や 他の植物学上の資料としても利用出来るようになっている.
教育的な面の意義深さ 中学校や高等学校において,身近な地域の自然をより深く理解す るため,この図鑑はよき指導書となるであろう。「日本シダの会」3万点の標本から選ばれた分布図や生態写真は,若い世代に, 豊かな自然へ科学的な目を開かせる恰好の手引となる.
日本列島は南北に長く,亜熱帯から亜寒帯までが存在し、複 雑な地形を持ち地史的背景と相俟って,植物の種類は極めて多 く,個々の種類の分布や生態は変化にとんでいる. シダ植物に ついても種類や個体数が豊富で,日本はシダの宝庫といわれて いる.しかし個々の種類が日本のどの地域に生育しているかと いう分布状態は未だ充分に調査されているとはいえない。このたび日本シダの会が中心になり日本全国津々浦々を歩きその実態を調査し日本に自生するシダ植物約 800 種について調査し各 巻30,000の標本を得た. この標本をもとに真の分布図に近い分 布図を作成し,あわせて線画,生態写真,胞子写真を加え日本 シダ植物の全貌を明らかにするよう計画されたものである。全 8巻(各巻100種)を2年毎に1冊づつ継続刊行するという大事 業の第1~4巻である.
シダ植物の分布を正確に記録し,分布図を作ることは単に植 物学上の基礎的データになるばかりでなく,現在の日本の自然 環境の一端を忠実に記録したものであるから教育的・文化的に も意義深く,また自然保護の立場からも極めて貴重な資料とな るものである。
第3巻にひき続き第4巻ではトクサ科(9種), ミズニラ科(3 種), リュウビンタイ科(4種), カニクサ科(3種), ワラビ科 (8種), シノブ科(5種), キジノオシダ科(3種), ヘゴ科(5種), オシダ科(59種)とチャセンシダ科(1種)の10科100種を収録した.