関東武士研究叢書・6冊ほか歴史書送っていただきました。ありがとうございました。
全六冊
各巻 A5判・三○○三八〇頁・上製函入
江戸氏は、平安末期に秩父重綱の子重継が「江戸貫主」として江戸 を開き、その子重長は、大福長者として武蔵武士の棟梁的存在とな る。本書は一族の畠山・秩父氏との関係、さらに鎌倉以降の喜多見 ・浦田氏の問題に論及するはじめての江戸氏研究書。
大石氏は武蔵・伊豆・上野・下総の守護代をつとめながら、出自や 活動の詳細が不明のままの武士である。本書は、奥野高広氏らの研 究論文と七十余点の大石文書を通じて、関東中世史の解明に迫る。 付/大石氏系図集・大石氏関係年譜・大石氏関係地図
扇谷上杉氏の家宰として勇名を轟かせた太田道灌の一生をあらゆる 史料を駆使して綴り、さらに資正らその一族をはじめて体系的にと らえる。 収録論文/太田道灌、太田道灌と万里和尚、静勝軒・江亭 記に見る江戸城、太田道灌状、成果と課題、詳細年譜、ほか。
関東、ことに武蔵に武威を誇った吉良氏は、三河国吉良荘より起っ た。奥州探題・関東痛番として東下し、室町以降は世田谷を中心に 川崎横浜方面も領有した。多くの古文書・古記録を精査した著者が 新論考をもって書きおろす中世史研究者必携の書。
豊嶋氏は平安末から室町中期迄、練馬・豊島・足立等の諸区を所領 とし、一族の勢力は東京都とその周辺一帯に及んだ。本書は、平野 実氏の遺稿と杉山博氏の新論考を収録し、一族の興亡と戦国期の忍 ・岩槻での後裔の活躍、豊嶋明重事件などを紹介する。
長尾氏は鎌倉平氏の流れで、関東管領山内上杉氏の家宰として、古 くは相模に、室町以降は上野・越後にその威勢を張る。本書は、勝氏の旧新両論を一冊にまとめるもので、景仲・景虎(上杉謙信) はもとより、岩松・由良などの諸豪族にも論及する。