松田優作DVDマガジン41点買取事例紹介。解説書も揃いの41点です。ありがとうございました。
不思議な感覚が芽生えた 印象深い初共演シーン
初共演は、松田優作がジーパ ン刑事で大ブレイクした『太陽 にほえろ!』。しかし、その前に 既に遭遇していたという。 「偶然、撮影所ですれ違ったん です。言葉は交わしませんでしたが、ものすごい異彩を放ってい たのは、いまだに覚えています。 僕より10cm以上も身長が高いこと もありましたが、俳優になって2 ~3年目の若者とは思えない存 在感でしたね。 | 『太陽にほえろ!』で最初に
一緒に撮影したのは、回想シー ン。サッカーの試合でヘディング で競ったあと、2人が倒れて笑 うという場面だったんです。そ のとき、2人ともなぜか笑いが 止まらなくなってしまったんです よ。撮影の現場とはいえ、優作 ちゃんと一緒に寝転がっているこ とがおかしくてたまらなくて。
それまで言葉も交わしたことが ないのに、一瞬で昔から一緒にい る友だちのような感覚になったん でしょうね。俺たち、何やってん だろうなって具合で。優作ちゃんとの出会いは、強烈に印象に残 っています」
これがきっかけとなり、プライ ベートでも親交を深めるように った2人は「不物語」第5話で再び顔を合わせる。 「優作ちゃんと共演した作品の 中で、「探偵物語』はすごく面 白いことをやっているなという 印象が強かったですね。アクショ ンあり、ユーモアありで。アドリ ブもいっぱいやってましたからね。 『探偵物語』の現場には、常識を打ち破っていくようなエネルギ ーがあったと思います。
出演した回で思い出深いのは、 ディスコで踊ったり、歌を歌った りするシーン。僕がくわえている 一輪の花を優作ちゃんがかじる 場面がありましたけど、あれも撮影のときに自然の流れで優作 ちゃんがやったことなんです。歌 も本番では井上陽水さんの『心 もよう』を歌っていますが、台 本上では『カリフォルニア・コ ネクション』になっていたんです。 でも、現場で違う曲がいいって なって、相談して曲を決めたん です」
プライベートでは、仕事の話は 一切しなかった2人も、お互いが どんな作品に出演するかは、気 にかけていたという。 「将来、2人でお互い順番に主 演と監督をして、作品を作り たいねぐらいの話はしましたが、演技論とかを話したことは一度 もないです。僕と優作ちゃんの 場合、作品のフィールドが違いま すからね。でも、どんな作品に
出て、どんな役を演じているか は気にしていました。優作ちゃん がいい作品に主演で出たりする と、嫉妬しましたから。もちろん、うれしい嫉妬ですよ。あん な役がやれて、優作ちゃん楽し いだろうなって感じの。どの演技 を見ても、やっぱり僕にはできな いことばかりやっていましたから。