日本客船総覧 森田裕一ほか船舶関係の本 乗り物の本買取 新宿区北新宿

日本客船総覧　森田裕一ほか船舶関係の本を送っていただきました。ありがとうございました。

基本的に『日本の旅客船』のスタイルを踏襲した。今回写真の提供等で、池田良穂氏をはじめとする日本内航客船資料編鎮ムの 大変にお世話になった。

また、日本海事史学会理事の山田迪生氏からは、本書のご推衝る。 重ねてお礼を申し上げます。 地域の人々に親しまれる彼女らの、さらなる活躍を願いつつ。

日本客船総覧を推薦する
日本海事史学会 理事 山田迪生
就航隻数ではおそらく世界一と思われる客船王国日本の、内航客船の現況を まとめた完ぺきなレファレンスブックが、小笠原の森田裕一氏によってこのほ ど刊行された。13年前の昭和51年に、池田良穂氏の主宰する日本内航客船資料 編纂会が『日本の旅客船』を編集発行して以来、待望久しい書である。
記載する客船は、実に1300余隻。長距離フェリーから、観光地の大型遊覧船 までを、網羅的に収録している。離島に居住するという地理的ハンディキャッ プをものともせず、このような気が遠くなるほどの隻数に挑戦した森田氏の努 力と情熱に対し、まずもって最大級の敬意を表したい。 申すまでもなく、出版は文化である。 島国でありながら伝統的な海洋文化の稀薄な現代日本にとって、今もっとも 求められているのが、本書のような網羅的なレファレンスブックであり、こう した基礎工事的な仕事なくしては、日本の海洋文化の構築はありえないと、私 はつねづね思っている。

海の先進国イギリスには、N.ボンサーの大作『ノースアトランティク・シー ウェイ』があり、ドイツではA.クルダスの労作『グレート・パッセンジャー シップ・オブ・ザ・ワールド』といった網羅的なレファレンスブックが刊行さ れている。欧米におけるおびただしい数の海洋出版物はすべて、このような基 本書の栄養分を吸収することによって、果実をみのらせているといえよう。

願わくばわれわれも、本書を充分に活用し、そしゃくして、海洋文化の華を 咲かせたいものだ。