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写真史302空他軍事書送っていただきました。なかなか珍しい書籍も入っており、現時点でも入手できるものもありますが、絶版ものも含まれており、よいものをお譲りいただきました。ありがとうございました。
ドイツ軍戦車関連の出版物が数あるなかで、とりわけ多いのは1号 戦車 ティーガー」を扱ったものである。その優れた装甲防御力と火力 に基づく無類の戦闘性能は誰もが認めるところであり、「ティーガー」 戦車は、神秘と言ってもよい力で人を魅了してきたのである。軍刊行物 で技術関連の記事を数多く執筆してきた私も、この極めて興味深い 兵器の発達史を等閑視してはいられなくなった。あっさり白状すれば、 私自身、「ティーガー」の虜なのだ。さらに、現役の機甲部隊士官とし ての観点からも、不死身ともいえるその戦歴には、常々興味を覚えて いたのである。主要戦線への集中投入において、当時、最も効果的な 戦車としての定評を得ていた「ティーガー」は、少なくとも歴史的兵器 となる可能性を秘めたまま、すでに勝敗のついていた戦いで、ドイツ 軍の運命を変えるにはいたらずに終わってしまった。私は「ティーガー」 への関心に目覚めるや、多くの関連文献に目を通し、その技術的発達 に関しては(例えば、モーターブーフ社から出版されているヴァルタ ー・シュピールベルガー等の著作によって)、既に十分な考察がなされ ているという結論に達した。しかし、その戦闘史となると、話は別であ った。オットー・カリウスによる古典的名作“Tigers in the Mud(「ティー ガー戦車隊』の書名で大日本絵画から菊地晟氏による邦訳が出版さ れている)が出版界唯一の文献とされてきた長い時代があり、その後、 エゴン・クライネの“Tiger:History of a legendary Weapon (“Volkmar Kühn”改訂)(『ティーガー、無敵戦車の伝説』の書名で大日本絵画か ら富岡吉勝氏による邦訳が出版されている)は、長い間閉ざされてさ た同分野に野心と意欲とをもって光を投げ掛けた作品であった。クラ イネの当初の意図は、自らが所属していた第502大隊の戦闘史の出版 であったが、その内容は、ほとんどすべての「ティーガー」戦車部隊を 扱った包括的なものとなっている。
その作品のなかには(彼をも悩ませた)多くの空白部分があり、それ らが私をしてさらなる調査に駆り立てたのであった。しかし情報の収 集にあたっては、公文書の断片的事実より、帰還戦車兵の協力が重 要であった。彼らの多くは、戦争という辛苦の時代に培われた同志と しての強い絆で結ばれている。そして彼ら「ティーガー」の同志は、現 代の戦車仲間として、快く私を受け入れてくれたのであった。この10 年間、私は彼らの骨惜しみない助力にあずかり、それ自体が、この作 品に対する大きな報酬であったと確信している。取材で得た興味深 い材料や、個人の戦闘記録を通して、私は、ほとんど増援も得られず に危機的状況を戦い抜いてきた、彼ら精鋭部隊の戦技や闘志への 理解を深め、知られざる多くの事実の発見や激励の声によって、本書 を世に出す機が熟したことを感じたのである。問題は、大量の資料、 とりわけ莫大な数に達した写真を、各部隊ごとに公平を欠くことなく、 しかも造本上の制限内で、いかにさばくべきかといった点であった。 また別の問題は、近代軍事史研究に対する偏見が蔓延するドイツに おいて、出版社の同意が得られないことであった。そのようなわけで、 この件に関してはるかに関心の高い他国に目を向ける結果となったの である。それだけに、当企画を受け入れ、気兼ねない情報の公開を 公然と奨励してくださったジョン・フェドロヴィッシュ氏(原書の出版社 の代表者)には、深く感謝して止まない次第である。出版社としての危 険を冒してまでの同社のご厚意により、『重戦車大隊記録集』は、2巻にわたって出版される予定であり、数多くの未公開写真を紹介でき 運びとなった。また、とりわけ模型愛好者諸兄の関心事、色彩やっ キングについては、カラーページを割き、そのイラストには、究めて) の高い作品で知られるジャン・レスタイン氏の協力を仰いだ。侍白色 同テーマへの関心は高く、彼の作品に見られる細部への配慮が2月 を物語っている。また、本書の無線操縦Funklenk”部隊の音では マルクス・ヤウギッツ氏より多大なご助力をいただいているが、同氏は この謎に満ちた題材を扱った作品を、本書に準ずるような形で、 版する予定である。
本書、第1巻においては、番号名を持つ国防軍|ティーガー戦車 隊(戦争末期に「フェルトベルンハレ」と改名された第503大隊は として)の戦闘史を、第2巻においては、名称付きの国防軍部隊「グー ースドイッチラント」、「マイヤー」、「フンメル」、「フェーアマン」、「プト「空)や「ティーガー」戦車を単独で受領した部隊(ヘルマン・ゲー リング」や「クアマルク」)、そしてもちろん、武装SSの各大隊における看 中隊等を扱うことになっている。また、第2巻では、「戦闘記録なる音 を設ける予定なので、戦術に興味を持たれる読者諸兄にも十分ご提 能いただけるものと思っている。
当企画にあたり、用意した5,000枚以上のなかから、できるかぎり多 この写真をご紹介できればと願っている。これらの殆どは、個人的に 撮られたスナップ写真であり、その質も様々であるが、プロパガンダ用 写真としてプロの手によって撮影され、これまでに何回も「未公開 打って使用されてきたものよりは、ずっと本物らしさを感じさせてくれる であろう。
このテーマに関して精通しておられる読者諸兄のなかには、本書に おいても、各大隊や中隊の戦闘記録写真が十分に網羅されていない と感じられるかもしれない。そこでご了承いただきたいのは、「ティー ガー」戦車は、その貴重さゆえに、無数の部隊に分散配備されるケー スが極めて多く、また、終戦間近の数か月間は、写真撮影もままならな い状況にあったという点、そして、なにより、勝者の不名誉な習慣であ る組織的掠奪が、ドイツ軍捕虜に対しても行なわれていたことである。
最後に、残念ながらここにお名前をあげることはできないが、本書 の制作にあたり、ご協力いただいた多くの方々に、深い感謝の意を表 させていただきたい。特に、貴重な情報を提供して下さった何百人も の帰還兵の方々、そして常にご支援下さった公立、および私立の公文 書館の優秀な職員のご厚誼に、心よりお礼申し上げたい。
なお、ここでいくつかの注釈を加えさせていただきたい。まず、ドイ ツ軍用語(階級、および部隊名)や地名は、その出典により忠実である べく、英語への翻訳は差し控えることにし(日本語版においては、初出 に限り、訳語のあとに独原語を残した)、かつての東ヨーロッパで使用 されたドイツ語の地名は、現在の呼称を括弧内にて記しておいた。ま た、各写真においては、その出所として所有者名を添書し、コブレンツ 国立公文書館(Bundesarchiv)所蔵資料については「BA」と記すものと する。また、末筆ながら、ここ数年間の私を見守ってくれた家族の理解 と愛情に対しては、心より感謝しており、その気持ちをもって、結びの 言葉とさせていただきたい。
ヴォルフガング・シュナイダー著者
太平洋戦争が終盤に入る昭和1。 11014年)の春から夏にかけて,海雷 13個の局地防空戦闘機部隊を部 した。結局は関東,関西,北九州 それぞれの主な守備範囲に決まる。 個部隊のなかで,最高の活躍をみ中 るのが首都圏を飛ぶ第302(さんまる ふた)航空隊だ。
防空戦における302空の貢献度は、 残る2個部隊—-332空および352た に大差をつける。おおざっぱな数字 で度合を表わすと,332空が「1」 352空が「2」とするなら,302空は 「6」を与えていいだろう。
これほど高い貢献度の要因には、 まず部隊の規模が大きいこと,そし て担当空域が米軍の第1目標になっ たために来襲機が多く,交戦の機会 が頻繁だったことがあげられよう。
もうひとつ見逃せないのが、隊員 たちの戦意の高さである。不退転の 猛将・小園安名大佐に率いられた搭乗員,地上員たちが,司令の気迫を 体得し,いささかもひるまず戦い続 けた。敵機の質と量がつねに上まわ っている過酷な状況のもとで。 1302空の名を高めた理由には、司令 みずから考案の斜め銃の多用もあげ られる。さらに,純粋な戦闘機搭乗 員にこだわらず,他機種からの転科 者を大勢集めて,積極的にポジショ ンを与える策も成功した。
本土防空の主担当者・陸軍にも, これほどの戦力を保持し、かつ威力 を発揮した部隊は存在しない。302空 こそが防空戦闘機部隊の筆頭と断言 しても,異論はごく少ないだろう。
その精強部隊の開隊から敗戦に至 る1年半を,写真で再現しようと試 みた。人間と機器材が織りなす闘う 集団のさまざまな影像から,航空部 隊とは何か,そして空の戦いとは何 かを実感していただければと念願し つつ。
渡辺洋二
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