箋注倭名類聚抄・10冊・狩谷えきさい等お譲りいただきました。

箋注倭名類聚抄・10冊等お譲りいただきました。狩谷棭斎(えきさい)著。本来は文政10年に完成したものですが、画像のものは明治16年の10冊本になります。ありがとうございました。

こちらは上記和本とは異なりますが、気になった1冊です。清棲幸保著で日本鳥類大図鑑全4巻・増補改訂版 いわゆる清棲図鑑と呼ばれるものです。ありがとうございました。

世界にはおよそ8700種の鳥類が生息し、亜種を含めば少なくとも30000種に及ぶが、本書には日本及び旧日本（南樺太、千島列島、小笠原諸島、沖縄諸島）産のほとんど全て、518種の鳥類の原色図を挿入し、亜種については図版で判別しうる程度のもののみを示した。なお、幼鳥や雛の原色図をも挿入し、雛の画は全て生きた実物から特に著者が描写したもの基とした。卵の原色図は実物の原色分解写真版によるものを採用した。

 「今この書の内容を見るに、記載は精細で独創性に富み、添えられた彩色図版は鳥類専門家として令名ある小林重三氏が戦前特に慎重且つ懇切に描かれたもので、清棲君の生態写真と共にいづれの方面から見ても前代未聞で、世界無比の好著であることは疑い無く、世界の学者も之を見て敗戦日本の奇跡として驚愕且つ嘆賞することを確信する。筆者はこれは専門家はもちろん、広く内外の本邦産鳥類に興味を持つ人々に向かって責任をもって推挙してはばからないのである。」京都大学名誉教授川村多実二