秋田県大仙市より 宇和島伊達家伝来品図録など各種図録買取

宇和島伊達家伝来品図録など図録入荷しました。ありがとうございました。

宇和島市は、伊達家 10万石の城下町として栄え、宇和海を望む緑豊かな城山 を中心とする趣ある歴史的景観やさまざまな文化財が今なお数多く残されてお ります。

宇和島藩伊達家は、仙台藩祖伊達政宗 (1567 ~ 1636) の第一子である伊達 秀宗 (1591 ~ 1658)が慶長 19年(1614)に宇和郡に封じられてより始ま り、第9代宗徳まで治政が行われました。特に第8代宗城(1818 ~ 1892) は幕末の四賢侯の一人と称され、幕末維新の国政に参画したことは周知のとこ ろであります。

財団法人宇和島伊達文化保存会には、宇和島藩伊達家の多岐にわたる質・量 ともに充実した大名道具が伝存されております。これらの貴重な宇和島伊達家 伝来品は、江戸時代の文化や美術・工芸などを今日に伝える、わが国を代表す る大名道具であります。

このたび、伊達家第 12 代当主伊達宗禮氏はじめ財団法人宇和島伊達文化保 存会の格別の御配慮と御指導・御協力を賜り、また多くの市民の皆様方の御支 援を頂き、ここに図録を刊行する運びとなりました。刊行にあたり、関係各位 に心から厚くお礼申し上げますとともに、より一層の御支援をお願い申し上げ、 ご挨拶といたします。 平成19年3月

よみがえる武田信玄の世界

ごあいさつ
戦国武将武田信玄は、現代でも山梨を代表する人物として、県内外の皆様に親しまれています。信玄の隠し湯、信玄の陣中食など、信玄にゆかりのある伝承や産物が山梨には数多く伝わっています。

また、信玄が亡くなった四月には、信玄公祭りをはじめ、たくさんの行事が開催されています。はるかなる戦国時代に想いをはせる方も多くいらっしゃることでしょう。

ところが、人々の間で信玄のイメージがふくらむ一方、彼はどのような人物であったのか、いまだ謎につつまれています。

そこで山梨県立博物館では、開館記念特別展として「よみがえる武田信玄の世界」を開催することと致しました。

本特別展では、信玄に関する最新の研究成果をふまえて、その実像を探るとともに、現在、私たちが抱いている信玄のイメージが、どのように創りあげられてきたのかを、皆様といっしょに考えていきたいと思います。

本特別展を開催するにあたり、貴重な文化財を快く御出品いただきました所蔵者の皆様をはじめ、多大な御協力、御指導を賜りました関係各位に対し、厚くお礼申し上げます。
平成十八年三月
山梨県立博物館館長 平川 南

川中島の戦い・いくさ・こころえ・祈り

– 長野市松代町は真田一〇万石の城下町でした。その松代藩主の居城であったのが松代城です。「川中島 の戦い」の頃、甲斐の武田信玄が北信濃をおさえる拠点として築いた海津城が前身です。 – 国史跡である松代城の整備が今春に完成したのを記念して、戦国時代の海津城築城前後に焦点をあわせ、 上杉謙信と武田信玄が相まみえた「川中島の戦い」を展示テーマに取り上げました。 「川中島の戦い」は史実ではありますが、戦いの実像が明らかでないため、江戸時代以降謙信と信玄の 騎打ちなど、さまざまな虚構を生んできました。

今回の展示では、戦国の乱世に生きた「上杉謙信と武田信玄」、「信濃の土豪と領民」を軸に、これまでのイメージと異なる合戦像を描くことを主眼としています。「いくさ」に明け暮れた日々、武士の「ここ ろえ」、神や仏への「祈り」、この三つを展示の柱として全体構成しました。 「松代城整備を契機としたエコール・ド・まつしろ事業に今回の特別展が多少なりとも寄与するところが あれば望外の喜びです。

特別展を開催するにあたり、貴重な文化財を快くご出品いただきました所蔵者の皆様をはじめ、多大な ご協力、ご指導を賜りました関係各位に対し、厚くお礼申し上げます。

平成十六年四月

長野市立博物館 真田宝物館」