精説沖縄空手道など空手の本・唐手の本買取

精説沖縄空手道など空手を中心に武道書出張買取事例。初見のものや、おそらく今後二度と手に入らないと思われるものありました。いわゆる空手の達人の方で、船越義珍氏の生前のエピソードなど興味深くお聞かせいただきました。ありがとうございました。画像は作業中に撮影したためちょっとぶれてしまいましたね。

「世界糸東流空手道連盟」が 1993(平成 5) 年 3月 17日、大阪市において結成されてから、お蔭さまで今年で20年を迎えることとなりました。

3年毎に行われる世界大会も今年で第 7回大会になり、参加国も 50ヵ国を数えるように発展して まいりました。1997年には本部道場も完成し世界各国からの研修生を迎え、また海外でも多くの 指導者を育成し、師範、高段者も数多く輩出いたしました。

本年、第 7回糸東流空手道世界選手権大会の開催にあたり、創立 20周年を記念して、指導者のための書籍 「君子の拳 THE SHITORYU」を発刊することとなりました。

本書は、糸東流開祖摩文仁賢和先生が辿った足跡、糸東流空手道の歴史など、指導者としては 当然知るべきことから流祖が求めた極意まで、その真髄を網羅した内容であります。

流祖が求めた崇高の道を知り、自らがその道を求めるための標でもあります。“古きを訪ね、新しい道を開く”――この大事こそが正に流祖が求めた道であると思います。

さらに本書には世界連盟の指導者、そしてパンアメリカン地区・アジアオセアニア地区・ロシ ア地区・ヨーロッパ地区の成りたちとメンバーの国々も網羅されています。糸東流を学ぶ指導者 が本書を通じて世界の仲間たちを知り、新しき交流が生まれることも期待するところであります。

本書を各位の指導教本として傍に置いて、糸東流空手道の指導普及に役立てていただければ幸いです。

2013年9月

あとがき 編集委員会 委員長・橋本岩樹

世界連盟設立 20周年を記念して指導者のための「糸東会設立の歴史」そして「流祖の教えを広めるための指標」となる本を作ることになり編集委員長を引き受けました。この想いは7年前の第5回世界大会の時も話題に上がりました。しかし、大会準備の忙しさの中で全体の イメージが固まらず挫折したことを思い出します。それは、その日以降、会としての大きな願でありました。それは「流祖に対する正しい認識、高弟達の修行の姿、糸東会の歴史と伝えるべき技術の大系、そ して自らが求める道と極意」等々誰でも指導者になると決意をした人なら必ず必要だからです。 

そのような声なき声に尻を叩かれ、この書の発行を決意し、編集作業が始まりましたっ どんな項目が必要か、正しい資料はあるのか、どれを載せてどれを省くか、あらゆる意見が飛 び交う中……限られた予算とページ数そして締め切りの迫った時間の中で決断するその作業は正 に格闘の連続でした。

各章に分けて、その内容を分担してお願いし、全体を一つの方向に集約しました。 の大枠の了解を頂き形になって参りました。最後は原稿の補正・修正・さらにバランス等の調整の 連続で徹夜も厭わない日々でありました。

最初から解っていたことですが、締め切り日の迫った中で、原稿がまだ来ない! 海外からの 料が着かない! 等々の中で決断をして、本書は完成いたしました。従って本書を手に取られて 思う御意見、御批判もあると覚悟の上で本書の発行を決断いたしました。先ずはお許し賜わりたい と思います。

本書の発刊にあたり、正副会長会及び編集委員の皆様には本当にご苦労様でした。心よりお を申し上げます。また、徹夜を含め誠心誠意御協力を頂きました、チャンプの井出社長そして 当を頂いた菊地さんのサポートに心から感謝を申し上げます。本当に有難うございました。

船越義珍顕彰記念誌の発刊にあたり、ご挨拶申し上げます。 顕彰碑記念式典および世界松涛武道祭にお集まりいただいた 方々、顕彰記念碑建立にご寄付をいただいた方々、そしてこの 度の記念事業の立案から本日に至るまで、ご助力いただいた皆 様方お一人おひとりに、心より御礼を申し上げます。

船越義珍先生は、明治元年(一八六八年)、沖縄県首里に生 まれ、安里安恒・糸洲安恒両師に琉球拳法「唐手」を学び、大 正十一年(一九二二年)、初めて本土に「唐手」を紹介されまし た。その後、「唐手」の名称を「空手道」と改めて日本武道と して再編・体系化するなど、琉球拳法「唐手」を現在の国際的 「な「空手道」へと発展させました。

船越先生のご功績は、没後五十年を経た現在でも、少しも輝 きを失ってはおりません。先生の広められた「空手道」は、沖 縄の人々と本土の人々とを強く結びつけることに貢献したばかりか、今や世界の「KARATE」として、世界百数十ヶ国に広まり、わが国と海外諸地域とを太い絆で結ぶに至りました。

御礼
関係各位さま

拝啓、時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 このたびは船越義珍顕彰世界武道祭の開催ならびに 船越義珍顕彰碑建立に多大なるご協力を頂き、 誠にありがとうございました。

幾度となく予期せぬ出来事に見舞われ、 紆余曲折を重ねながら船越義珍顕彰碑建立事業に 取り組んで参りました。 呉屋秀信実行委員会会長のもと、 役員、事務局が一体となり、 またその趣旨に賛同し 多大なるご協力を頂いた皆様の善意に支えられ 無事に目的を達成することができました。 ご協力頂いた多くの皆様に 深甚なる感謝を申し上げたいと思います。

今後も船越義珍先生の遺志を胸に、 さらに精進を続けて参りたいと思います。最後になりましたが 皆様方のこれからのご健康とご多幸をお祈りさせて頂きます。

敬具 平成十九年六月吉日

沖繩船越義珍顯章会 立津明長