必勝の兵法・忍術の研究・現代を生き抜く道・正木流万力鎖術宗家・名和弓雄等武道書の紹介です。去年入ってきたものですが、紹介し忘れていたものです。ありがとうございました。
あとがき
四月一日から日本農業新聞に連載中の時代小説『花火女難』の原稿にかかりきりの間をぬって『忍術の研究』の原稿四○○字詰六百枚。始めは自信満々で引き受けたものの、捕物展や、テレビ出演や、もろもろの雑用がさばききれず、実働日数二ヶ月、一気に書きおろしたといえるかどうか、牛歩にも似た遅筆に鞭うっての拙文、件の如し。
私は忍術の資料本を、この他に今後書くことは、もう無いと思う。貧弱な研究であろうが、この研究を 踏み台にして、何方か、研究を大成して欲しい。
愛読者諸賢の御質問や、忍術資料の鑑定、忍術展開催の企画、忍術に関する講演などの御相談は、喜んでおうけする。
なお、発刊にあたり玉文をいただいた江崎真澄先生に厚く御礼を申し上げると共に、企画の糸口となった菊新聞社、 刊行に情熱と協力を惜しみなく傾倒された、 日貿出版社豊島宗七氏をはじめ、 製作スタッフの方々、また、資料写真撮影を担当された若林進氏をはじめ、撮影スタッフの方々及びイラストを担当いただいた笠井久義 氏にも感謝の意を表したい。
昭和四十七年十月五日 あとがき 著者記